10月園だより 2021/10/01
『あたりまえのくらし』『あたりまえのあそび・生活』をコロナ禍であっても 大切にしていきたいと、日常の保育をゆっくり丁寧にすすめています。 澄み切った秋空の広がる園庭からは、ほくようっこ運動会に向けて元気に走る子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきます。ある日、応援する声、歓喜の声、保育士の笑い声などに引き寄せられるように、様子を見に行くと、5歳児クラスの保育室に雑巾で床を拭いている子どもが一人。話を聞くと、休憩の時に飲んでいた水筒のお茶をこぼしてしまったとのことで、「拭いているんだよ。」と。水筒のお茶が少なくなってしまっただろう…と保育園のお茶を入れてくるね!と言うと、「先生、大丈夫!まだあるけん!ちょっと、雑巾しぼってくる!」と雑巾を洗いに出かけて行きました。まだ床はビショビショ…。私が拭き上げを手伝おうかな、と思っていたところへA君とB君が雑巾を持って走って来ました。せっせと丁寧に拭き上げ「よし!オッケー!」と顔を見合わせ笑顔で園庭に走っていきました。誰に頼まれたわけでなく、友だちが困っている様子を見て、すすんで手伝いに来た2人。雑巾を洗って帰って来た子はびっくり!これまた、笑顔で2人を追いかけていきました。きっと、3人は『ありがとう』の言葉と『笑顔』の優しさに包まれただろうな…と思いました。 コロナ禍が続く中、子どもたちを守りつつ、安心感と楽しさ、優しさを土台に一人ひとりが自分の思いを出せる保育をすすめていきたいと思ったできごとでした。 |