6月園だより 2017/06/01
保育園の窓から仰ぎ見る北山の木々も緑が美しさを増し、夏の予感を漂わせる今日この頃ですが、6月はいよいよ梅雨の季節の到来です。 大人の思いはうっとうしい、いやな季節ですが、子どもたちは雨が降って外で遊べなくても、保育室からいろいろな遊びを生み出します。雨の音あて、雨粒の数えっこなど、雨をながめるだけでもあそびにしてしまうのですから、子どもたちはあそびの天才です。 また、かたつむりや色づく紫陽花をじっとながめたり、この時期になると観察力や集中力も増してきます。子どもたちの心に芽生えた、見たい! 知りたい! という気持ちを大切にして、「雨を楽しむ保育」をしていきたいと思います。 「心の底から楽しいと思える経験」は、今どんどん発達を続ける「脳」の「楽しさを感じる回路」を豊かに育てるのだそうです。そしてそのように育った子どもは悲しいことやつらいことにこだわらず、前向きに楽しさを見つけていくことができるようになると言われています。ぜひ、子どもたち一人ひとりが、そんなふうに成長してほしいものです。 そして、これからは初夏のような暑い日が訪れるようになったかと思うと、涼しく、肌寒い日がぶり返し、体調を崩しがちです。衛生面や安全に特に気を配りながら、子どもたちにとって楽しい季節となるよう、また子ども自身が、自発的に取り組み、この時期にふさわしい、納得できる体験ができるような「環境」を整えていきます。 園長 尾添 博美 |