固くとじていた木々の芽がふくらみ始め、日ざしも少しずつやわらかくなり春の訪れが感じられる頃となりました。この季節になると、あちらこちらからひなまつりの歌が聞こえ出し、玄関や保育室には雛人形が飾られています。雛人形を友だちと一緒に見たり、雛人形に話しかけたり、「あかりをつけましょ」とひなまつりのうたを口ずさむ子どもたちの可愛らしい姿を目にするたびに、思わず笑みがこぼれます。

さて、春は待ち遠しい季節ながら、子どもたちとの別れが近いことを思うと、一抹のさびしさを感じずにはいられません。５歳児クローバー組の子どもたちは、買ってもらったランドセルや机の話しをしながら、小学校入学への期待をふくらませているようです。

この子どもたちの旅立ちである、第１０回ほくよう保育園卒園式を３月２１日　春分の日に挙行いたします。１０期の卒園児は２３名で、７つの小学校へ巣立っていくことになります。

３月は、大きな夢に向かって歩いていく子どもたちに心からエールを送る、いくつものお別れ会や異年齢児との交流行事がいろいろ計画されています。卒園児の子どもたちの心に、素敵な思い出として残り、また残り少ない日々が有意義なものになるよう、そして在園児の子どもたちにも大きくなるという喜びと期待がもてるように一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

平成最後の年度となる３月を迎えるにあたり、ほくよう保育園をお支えいただきました多くの地域のみなさま、保護者のみなさまに心より感謝申しあげます。ありがとうございました。

園長　尾添　博美