2月 園だより 2019/01/31
2月『如月』、暦の上では春。一年中でも最も寒い時期。子どもたち一人ひとりの健康管理に十分気を配りながら、ゆとりをもって、冬の季節ならではの自然のあそびを満喫したいと思います。 さて、子どもは親(大人)の思うように育ちません。大事なのは、ひとり立ちを見守る心であり、意欲を育て、その子の持つ能力を伸ばし、個性を大切にして、心豊かに生きる道へ導いてゆくことではないでしょうか。 絵本の『神様からのおくりもの』の著者、樋口通子さんが、『子どもの翼を信じてー巣立ちの日のために大切なこと』という本の中で「子どもが青年期になって、自分を生きていこうとするとき、社会に巣立っていこうとするときには、親がその子の個性を『善きもの』として受け取って、それを育ててきたかどうかが、ある意味では決定的なことといっていいくらい大切になることだと思います。」と記しておられます。他との比較の中で子どもを見るのではなく、その子自身をしっかりと見つめてあげることが大切なのです。そのことでみんなの中で、なくてはならない一つの存在としてそれぞれの命は与えられていることに気づかされるのです。その愛のまなざしを受けた子どもは、その愛の中で心豊かに育ってゆくことができるのです。子ども一人ひとりが、大切な命の輝きを互いに認め合い共存する時、この世は豊かな世界となっていくことでしょう。子どもたちが自らの翼で飛び立てるように、今しかない大事な時を子どもとしっかり向かい合い過ごしたいものです。 そして、2月は10か月間の保育を振り返り、お子様一人ひとりの成長を確認することのできる個人懇談会を行います。お忙しいこととは存じますが、お出かけいただきますようお願い申しあげます。 園長 尾添 博美
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