10月園だより 2017/10/03
澄み切った青空がどこまでも続き、思わず大きく背のびをしてみたくなる季節です。食欲の秋、スポーツの秋、収穫の秋といわれるように、実り多いこの時期を、子どもたちと共に充実した毎日を過ごしたいものです。 さて、当園においても、『豊かな心は食事から』と、畑での野菜作りや栄養士による栄養指導など、食べ物の大切さ、食事マナーを日々の食事を通して伝えています。乳幼児期の「食べること」は、子育ての中で大きな柱の一つです。現在、子どもの体のさまざまな異変の原因の1つに食生活の問題があると言われています。 「ニワトリ症候群」の子どもたち 今の子どもの食事の特徴を、①孤食(コ食)・・・ひとりで食べる、②欠食(ケッ食)・・・朝食を食べない、③個食(コ食)・・・家族が別々に好きなものを食べる、④固食(コ食)・・・いつも同じものを食べる とし上の音「コケッココ」を取って「ニワトリ症候群」と名づけた人がいます。この「ニワトリ症候群」が、子どもの体の異変を起こしているともいえるのです。 一例として、朝食を抜くことが「疲労・倦怠感」「低体温」「生活習慣病」の要因になるとことがわかっています。さらに、脳に必要なエネルギーが届かず「イライラする」「ストレスに弱くなる」という問題にも深くかかわっています。 また、食事には栄養をとるだけではなく食を通した家族のコミュニケーションという大切な役割がありますが、「孤食」や「個食」といった不規則でバラバラな食事では、家族の対話が失われ、心の育ちにも影響を与えると思われます。 成長・発達においてもっとも重要といわれる乳幼児期。その時期の子どもにかかわる私たち保育者は、家庭と一緒に子どもの育ちや生活の問題点について、生活全体を今一度見直してみたいと思います。 園長 尾添 博美 |