9月園だより 2024/09/01
まだまだ厳しい暑さが続き、残暑を楽しもう?(いや、もう十二分に味わった?)というこの頃。気が付くと、5歳児クローバー組が育てている鉢・『綿』の実がはじけていました。以前、飼育していたカイコが糸を吐き出して繭を作っている様子(これはこれで、不思議。虫が糸を作りだす不思議)を見たことはありますが、硬い実がはじけて中から真っ白な、まるで綿菓子のような綿が顔をのぞかせている様子は初めて見ました。子どもたちは、実際に触ってみて『ふわふわ~気持ちいい』『真っ白!』『綿の中に種がある』植物が綿を作り出している様子を『不思議!』と話していたそうです。また、栽培過程でクリーム色の花が咲いた時には甘い匂いがして、アリがたくさん集まってきたそうです。『甘いのかな…おいしいんかな(まさに綿菓子?)』と想像していた子もいたそうです。まさに本物体験をすることによって、子どもたちの感じ方も色濃いものとなり、より深く記憶に残るのではないかと思いました。この収穫した綿を使って、どんなことをしようかと子どもたちと一緒にワクワクしながら考え中だそうです。子どもたちのブームがあそびや体験の中に取り入れられる環境づくりをしている様子が目に浮かぶようでした。あそびを通じて子どもたちが何を学び、どんな経験ができるのかということを考えながら保育に繋げていくことが重要です。幼児教育は【教育の根っこ】とも言われ、人とのかかわり、友だちとのかかわりを通して信頼関係を築き、自分の興味・関心、好奇心を深め広げていく、まさに根っこを様々な方向に伸ばして成長していく大切な時期だと考えます。この夏、一人一鉢や栽培、プールや泥んこ、泡あそび、かんてんやスライムあそびなど、いろいろ体験してきた子どもたちです。きっとご家庭でも夏ならではの体験がいっぱいあったことでしょう。その中で、子ども一人ひとりの発見、感動がみんなをぐんぐん大きく育ててくれた夏になったことは間違いないと思います。 園長 三成 美紀 |